杉田水脈ネエさんは「LGBTには生産性がない」で自民党のトップアイドルに駆け上がったのでは【ボツ原稿供養】


本日できたてほやほやのボツ原稿供養です!
超久々のエントリーですが、こちらに掲載させていただきます。(一部表現はそのメディアのコードに沿って丸める“前”に戻します)


スポンサーリンク






kininari1_main.jpg

●「生産性」に関するお話がここ数日…というかたぶんしばらく話題です




自民党の杉田水脈議員による「新潮45」への寄稿が、わたしの住んでいるダイバーシティでもたいへん話題です。

(お名前を「みお」と読むのは最近知りましたが、このコーナーでは愛をこめて「水脈ネエさん(すいみゃくネエさん)」と呼ばせていただきます)




▲水脈ネエ効果なのか、探したら売り切れており数件書店をまわることに…高くなっててびびり




kininari1_2.jpg
▲ちなみに「婦人公論」を一緒に購入し心のバランスを取ろうと思ったのですが
野田聖子さん✕東尾理子さんの育児介護対談収録であまりバランスが取れませんでした





●すでに2018年LGBTトップニュースの勢いです

特集「日本を不幸にする『朝日新聞』」への「『LGBT』支援の度が過ぎる」という水脈ネエさんの寄稿文。



……という一文だけでもパワーワード揃いで、だいたいタイトル通りの内容なのですが、その中で、「LGBTの人は子供を作らない。つまり“生産性”がないのです」的なことを言い切ったことで話題……というか吉原の大火かよ、という勢いで燃えています。



<想像力のあるネエさんがたはここに「吉原炎上」のスクリーンショット(爆風でかたせ梨乃の顔が歪むシーン)があると思ってください>



水脈ネエさんが「全体を読まないで一部を切り取るのはやめてほしい」的なことをおっしゃっていたので、わたしも全部読んでみたのですが、生産性なんてむしろかわいらしいくらいあたりさわりがある内容でしたのでご興味のある方は全文どうぞ読んでみてください♡

(多感な時期のお子さんなどには読ませない方がよろしいかと思います)



そんなやんちゃな水脈ネエさんはブレておりません。
保守系テレビ番組(放映は数年前ですが現在SNS等で拡散中)のご出演の頃から変わらぬスタンスです。




▲ドラクエで育った身としてはすぎやまこういち先生がご出演してて微妙な気持ち



「同性愛の子どもの自殺率は6倍も高い(笑)」と美しく微笑みながら言えちゃうひとが国を動かしているひとりだということを知ってしまうとさすがに震えちゃいますよね!


まあ、そんな感じで水脈ネエさんに関する意見やらニュースやらは飛び交っておりまして……「朝日新聞はLGBTを好意的に取り上げすぎ」という寄稿がきっかけで、2018年最大のLGBTニュースという勢い(※)になっております。



※暫定。次点は勝間和代さん女性との交際中カミングアウト (主観です)




●言いたいけど言えないことを言ってくれるひとは、いつの時代も人気!


そんな水脈ネエさんですが、ショッキングな発言ながらも言ってるとしては目新しくはないんですよね……。

基本的に水脈ネエさんは「いわゆる古めのおじさんが言い出しそうな発言」が多い……そんな印象にあります(とはいえ御本人も51歳ので年相応なのかも!顔面吊りすぎ美魔女〜!)。



記憶に新しいのは、性的暴行を受けたと主張する女性に言及し、「女性の方にも落ち度があったのではないでしょうか」的発言。
(これも「切り取り」とのことなのですが、全体はやっぱりもっとヤバかったです)



そして今回のLGBTに対する発言の類をひとことでいうと「ネトウヨっぽい」です。もっというともっともらしく書いた5ちゃんねるの書き込みっぽいんですよね。



テンプレの塊なところが逆に新鮮〜! みたいな感じ。


水脈ネエさんのファン層がなんとなく見えてきたような気がします。

思ったことを言っただけなのに、セクハラだパワハラだと言われてしまう。
お尻を気軽に触ることもできなくなり、娘や嫁からも邪魔者扱いされる……変化を続ける時代において、そんな生きにくさを感じながらも、日本の屋台骨を支えてきた自負のある偉大なおじさまがた。



それは政治の世界にもたくさんいらっしゃるはずです。



言いたい、でも(キーキーうるさくてしつこいのが湧くから)言えない。だから匿名でネットで書こう。この思いいつかあなたに届け……そんなおじさまがたの西野カナみたいな気持ちを「俺たちが言うと叩かれることを、女性という立場から」「できるだけもっともらしく聞こえる形で」代弁してくれているのが、水脈ネエさんなのではないでしょうか!!!




▲精一杯の思いを全部今すぐ伝えたいのに……(イメージソング)



実際のところ、水脈ネエさんはすでに政界のエラい人の心をギュッと掴んでいるような感じがします。



「ネットで叩かれてるけど大丈夫。間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」などと「大臣クラスの方」や「先輩方」や「LGBTの理解促進を担当している先輩議員」などから応援の声をかけられた……



と水脈ネエさんも自慢……発言していた(Twitterより/現在は削除)わけで、ほんとにそう思っているのかもしれないところもありますが、「おじさまがたの心を掴む言動」に長けた水脈ネエは今や自民党のニュートップアイドルに躍り出た、と言っても過言ではありません。



サツキちゃん(※みどりです)も、セイコちゃん(※松田です)も、トモミちゃん(※板野だと思った?ざんねん!西村でした!)も負けてられませんね!



●水脈ネエの起こしたキャンプファイアでいろんなところが激震中!


男性であれ女性であれ、あたりさわりしかない発言を臆せずできちゃう水脈ネエさんは政界内からも批判が。まあそうなりますよね!

自民党内にも「性的指向・性自認に関する特命委員会」なんてのもあったりするわけなので、たとえそれが建前だとしてもそんなことポンポン言われたら困っちゃいますよね。ね?





そして生産性がないと言われた当事者たちの反応もさまざま。

久々のわかりやすくてキャッチーな「敵」の登場なので、ふだんバラバラな人たちも一丸と……なったりならなかったりしています。


生産性大喜利に走るひとや、自分の生産性を訴えるひと。

関係ないからそっとしておいてほしいひと、そしてもちろん怒るひと。


これを書いている本日(7/27)も水脈ネエに議員辞職を求めるデモが各地で開催されることになっているようなのですが、デモと聞くと「そっとしてほしいな」と拒否反応が出ちゃうひともいれば「あっちの言ってることって意外とまともじゃん」「俺はウン千万稼いでるから生産性あるし関係ないね」みたいな声も多数あったりするわけです。



これもテンプレのひとつなのですが、多様性を認めろというなら多様性を認めない多様性も認めてあげるべきでは、みたいなご意見もたくさん拝見したりしました。



まあ、感じ方は人それぞれ……なのは当然なのですが、

「自分は生産性があるから大丈夫!」「自分は関係ないよ!」とか言い切れちゃう人に対しては、水脈ネエさんと同じような“想像力が働いていないこわさ”みたいなものを感じちゃうんですよね〜。



誰かに向けられた刃物は、いつか自分に向くかもしれない刃物。



誰かに向けられた気持ちは、いつか自分に向くかもしれない気持ち。





右を向いていても、左を向いていても、涙がこぼれないように上を向いていても、

できるだけひとに優しくできるほうがいいよね〜、と思いました♡



あ!

……野球と政治の話はあんまりしちゃダメって昔教えてもらったのを思い出したので、もっともらしいことを言ってとりあえず今回は終わりにしたいと思います♡





さあ!

生産性なんてなくても楽しく暮らせるまち、ダイバーシティ(※)にみんなおいでよ!





(次回からは新しくできたスイーツショップが気になる〜〜〜!とかそういう話を書こうと思います)



※diver”city”じゃなくdiversityだろ、なんて当たり前の正しさを振りかざすひと、わたしはあんまり好きじゃないかも!







以上、ボツ原稿供養でした。




ここは、二丁目番外地。


この記事へのコメント